MI公園

「あそこのベンチに座ろ?」


私はユキを連れて公園にやって来た。


「落ち着いたら話してね?

今日は用事がないから、ユキが話せるようになるまで、待ってるから」


「サク、ありが━━━」


「おいっサクっ!

なにてめぇ琴浦泣かしてんだよっっ!!」

世界が動いた。

あ、青い鳥だ。

いいことあるのかな?


否。

私が、今来た誰かに首もとを掴まれたのだ。

「……土屋大希。

槙部抹里も。」


目の前には、さっき言っていた土屋大希とそのバスケ友達

背番号7の槙部抹里〈まきべ まつり〉がいた。


「ゆるさねぇっ」


土屋大希が、右腕を上げる。


あ、ぶたれるわー

てか、土屋大希ってまだ、ユキのこと好きなんじゃん。


そう思った瞬間。

腕が降り下ろされ、思わず目を瞑る。