「おかえり真琴くん!今日はチキンカレーにしてみました!」 今日は俺にしては珍しく帰るのが遅くなった。 玄関を開けると、エプロン姿の華湖が出迎えてくれて、思わず愛しさから笑みが溢れた。 「すごいいい匂いだな。早く食べたい」 「うん!ちょっと待っててねー」 俺は水で手を洗ったあと、すぐにダイニングテーブルのイスに腰かけた。 俺と華湖は高校卒業と同時に大学に近い(学科は違うけど同じ大学)アパートを借り二人で一緒に住んでいる。