部室を出ると、あたりはもう真っ暗。 ・・・そうか、もう秋なんだ。 ついこの間まで蝉の声がしていたのに、 今となっては、肌を撫でる冷たい風があるだけだ。 季節が過ぎるのは、ほんとに早いもんだ。 そう考えながら、錆びて朽ちかけている校門をくぐる。