「あの女も連れていけ」





「はい」





隆に引っ張られ出ていった







俺は救急車を呼び、天龍を運ばせた。







「終わったねー」





「あぁ。俺達も病院に行くぞ」





「そうだね!桜花ちゃんが心配だしね」





そう言って俺達が出ようとした時、カタンと物音がした






「誰か居るのか」




「あ!遥斗、あそこ!」




智に言われた方を見ると、女が居た





「お前、誰だ?」




「ご…ごめんな…さ…い。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」




ひたすら謝る女





「ねぇ、この女、桜花ちゃんの親友だった子じゃない?」





「知らねぇ。おい、女」





「は…い。」





「俺はお前も許さねぇ。が、お前にチャンスをやる」




「チャンス…?」




「桜花に謝れ。謝ったら直ぐにこの街から消えろ。」




「分かりました」



「このチャンスを無駄にするなよ?逃げたら知らねぇからな?」




「は、はい」




「じゃーな」






そう言って倉庫を出た