そして、幸せの時間は長くはなかった…




抱きしめているママが薄くなっていってることに気がついたのだ。






「マ…マ…?ねぇどうしたの?」




「ごめんね…?ママもうすぐいかなきゃならない」




そう言ってとても悲しそうな顔をするママ




「いかなきゃって?どこに?置いてかないで…もう1人は辛いよ。」




「大丈夫。おうちゃんは1人じゃない。ママはおうちゃんをこっちに来ないようにするためにここに来たの」




「どうしてママのところに行っちゃだめなの?」





「ママのところに来るとおうちゃんは死んじゃうの。でもね?おうちゃんが死んじゃったら悲しむ人が居る。それにママもまだこっちに来て欲しくないの。まだ生きてほしい」




「ありがとうママ!ママの分まで生きるね?」





「頑張れ!おうちゃん」





そう言ってどんどんと消えていくママ









ありがとうママ。





大好きだよ