「撃たせねぇよ」




部屋に響く大好きな声…




これは…幻聴?





意識が朦朧とするなか、声のした方へ目を向けた…。






「はる…と…?」




そこには、綺麗な顔をした遥斗が居た。





「な、なんで…あんたが居るのよ…」




理子ちゃんの驚いた声が聞こえた。





なんで…遥斗が居るのか…





ダメだ…




もう限界かも…




―――フワッ




私の大好きな香りが私を包んでいるのを感じながら、私は意識を手放した。