相合い傘~俺様な彼と最悪な再会~【更新中】



「恥ずかしがったけど…

 あとで考えて嬉しかったの、
 まだ覚えてる」



そこまで言ってはっとする。


何を言っているんだ、あたしは。


こんなんじゃまるであたしが光輝のことを好きみたいじゃないか。


「むっ、昔のことだけどっ!」


「……」



照れ隠しに言い捨てた言葉に対し、光輝は何も言わなかった。


そのことがさらにあたしの羞恥心を煽る。


何か言いなさいよ……バカ。


手汗をぎゅっと握って、自分の腕に軽く顔を埋める。


合わせる顔がない気がした。


そして、光輝に何て言われるか予測できないのも怖い。


さっきからあたしの顔をビックリしたように見つめている光輝。


そんな彼が視界の隅で口を動かすのを確認した。


「お前……」


「なっ、何よ……」



どうせいつもみたく…からかうんだ。


いいもん、別に。


嬉しかった、という気持ちに偽りはないのだから。


笑うなら笑えばいい、そう思っていた。


だけど、光輝が見せた反応は違った。