見回りも終わったから、きっと部屋には誰にも来ない。
そして、あたしのベッドは光輝の部屋側に設置されているから、反対側の部屋の人に声を聞かれることもないはず。
それを知っていてか、光輝はいつもの二人きりの時のように容赦してくれなかった。
「んぁ…っ…」
あたしの頬を大きな手が包み、逃げられないように固定される。
そのまま唇を少し強引に開かれて、光輝の舌が侵入してくる。
いとも簡単に舌を絡め取られたのが最後。
ゆっくりと口内を犯されて、思考回路を停止させられる。
「ふっ…ぅ…んっ……」
自分のものとは思えないくらいの甘い声に恥ずかしくなるけれど、光輝はそんな余裕すら与えてくれない。
抵抗なんて、骨抜き状態のあたしにはもっと無理な話だった。
まるで光輝のこと以外は考えるな、とでも言われているような甘くて強引なキス。
そんなキスを必死に受け入れつつも…あたしはとうとう分かってしまった。
最近感じる、光輝に対する異様なときめきとドキドキの正体が。

