月光に照られた光輝の顔は、思わず見とれてしまうほどかっこよくて。
一瞬質問を忘れかけそうになったけれど、なんとか踏みとどまる。
そして、光輝の目をしっかりと見つめてあたしは口を開いた。
「光輝は…どうして帰国したの?」
「え?」
あたしの質問に、光輝の顔が一瞬だけ陰ったのをあたしは見逃さなかった。
やば……なんかまずいこと聞いた?
だけど光輝が続きを待っているかのように見つめてくるから、あたしはしどろもどろに続ける。
「いや、あの……
あたしへの復讐って理由だけで
日本に来るとかないんじゃないかな…って。
ほら、なんかずっと気になってたっていうか…」
「……逃げてきたんだ」
「……え?」
動揺しているあたしの前。
冷静に、だけど呟くような声で言ったのは光輝だった。
逃げて、きた……?
意味が分からなくて光輝を見つめると、逆に見つめ返されて。
真っ直ぐなその瞳に射られたあたしは、思わず体をピクッと跳ねさせた。

