好きと言えなくて

う~ん。


田城ちひろが寝返りをうった。


不味い田城ちひろの頬に触れてたのがばれたら、何を言われるか分からない。


急いで手を引っ込めようとすると、その手を捕む。


「綾華ちゃんは何をしようとしたのかな。」


心臓が爆発しそうだ。


何か言わなきゃ。


「ベットから落ちそうだったので。」


「ふ~ん。そうなんだ。」


そのままベットに引き込まれた。


「このままベットシーンの練習する。」


いえいえ滅相もございません。


ベットシーンはまだ先だから、心の準備してからお願いします。


田城ちひろが笑ってる。


私をからかって楽しんでるのが分かった。


「そうだった。ベットシーンより先にキスシーンだったよな。」


もうだめこのまま倒れそう。


田城ちひろが起き上がるりベットに腰かけると、膝の上に私を乗せた。


驚いて固まっていると、こっちを向けと言われ田城ちひろを見つめると、顎を持ってキスをする。


本当にキスしてるし。


拒めばいいのに。


どうしちゃったの、私。


「綾華のファースキス頂き。」


分かっていて意地悪をするんだから。


田城ちひろなんか嫌いだ。


「俺は風間智尋じゃない。田城ちひろだ。」


分かってるけど、どうしてそんな悲しい顔で言うかな。


風間智尋に何があったの。


芸能人なんかになってほしくなかった。


智尋兄に会いたかったな。


大好きだった智尋兄は何処にもいない。