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学校から帰ると、あたしは自分のベッドに身を投げ出した。


体中がだるくて、疲れている感じがする。


だけどこれは体の疲れではなく、精神的な疲れ何だと自分でわかっていた。


希彩ちゃんと颯のことに加え、杏里と喧嘩みたいな状態になってしまったことで、すごく落ち込んでいる自分がいる。


あたしは動く気力もないまま、ベッドの中でスマホを確認した。


杏里からメールが来ていて『あたしは大丈夫だから気にしないでね! 少しでしゃばり過ぎちゃって、本当にごめん!』そう書かれていた。


あたしはその文面に更に心が重たくなるのを感じていた。


謝らなきゃいけないのは、あたしの方なのに……。


すぐに返事しなきゃと思う反面、なんと返事をすればいいのかわからなくて、指が止まる。


あたしもちゃんと謝るべきだ。


あたまでは理解していても、それがしっかりと言葉にできない。


そんな状態のまま、数分が経過した。


その時あたしはふと監視カメラの事を思い出した。


颯は今家にいるんだろうか?