奴隷少女と我儘王子

 《解る人》とは人の能力を客観的に見ることが出来人、または理解しようとする人の事を私が勝手に判断して呼んでいる。
 今まで私が出会った《解る人》は、私に文字と計算を教えてくれた商人さんと6歳の頃に私に石を投げた少年……そしてこの奴隷商人さんだけだ。
「私は絵本を読んだだけで、計算が出来る事を証明していません。何故、そこまで評価してくださるのですか?」
「確かにお前は絵本を読んだだけだ。しかし、それだけでもお前が優秀な人材だということは理解した。例え計算が出来なくとも私は金貨5枚を出しただろう。どちらにせよ、お前には王都についたら、教育を受けさせる。詳しい能力、お前の販売先はその時判断する」