dearest〜親愛〜

そのままライブハウスから遠ざかる



「ちょっと太陽痛い」



「お前な、なんであんな真ん中で見てるわけ?昔親父たちに言われただろ?ライブ見るなら端にしろって中央は揉め事起きやすいし巻き込まれるって」



手を引いたまま俺は瑞穂に言う



「だって…」


「だってじゃない、危ないだろ?」



「友達が…」


「友達がなに?」


「真ん中で見たいって」


今にも泣きそな瑞穂



「あの周りに友達なんていたか?」



そう聞いた



「初めは居たの、でもどんどん前に行って…」



「取り残されたわけだ、てかライブ中に前に割り込むのはマナー違反だな」


「それは…」



「はぁー帰るぞ、送るから」


「いいよ。友達待つし」



「はあ?一人で置いとくとか無理だろ?なんかあったら親父らに怒られるし」



「でも…」



「ほら帰るぞ友達にはLINEでもしとけ」



そう言い瑞穂の手を掴んだまま歩く



「太陽、早い歩くの」



「ああ、悪い、なあ、なんでお前学校で無視すんの?しかも俺らのこと知らない奴とか酷くないか?仮にも幼馴染じゃないけ俺ら?」



「それは…」



「まあいいわ、別に」



そう言うと瑞穂は黙り込んだ