dearest〜親愛〜

いったいいつからこいつらはそんな勘違いをしてたんだ



「だって太陽が書く詩っていつもラブソングじゃん、それって誰かを思って書いてるからじゃないのか?」



「そうだよ、琴音のなんてめっちゃくちゃセツナ系とか甘い系とかばっかじゃん、だからなんか思い人系の人いるのかなっていつも話してたのよ、瑞穂ちゃんに会ってああ、この子かって…」



「それはないな、あいつの事は幼馴染みとしか思わないし…歌詞はまあ別に実体験じゃなくても書けるだろう」


そう夕陽と中原に話す



本当のとこは内緒



誰にも言えない俺だけの思い



知っているのは二人だけ…




瑞穂と…俺の思い人の彼女だけ




でもそれは夕陽には言えない



唯一夕陽に隠してきた隠し事




それだけは夕陽には言えない




だからもちろん中原に言うつもりもない




「マジかよ、でも瑞穂は…」



「うるさいよ夕陽くん」



瑞穂の気持ちは数年前に聞いている



まだ瑞穂が俺らの周りをウロウロしてた頃に言われた言葉



「私は太陽が好きだよ」



同時俺は叶わない恋を思い知ったばかりでそんな俺に瑞穂が掛けてくれた言葉



あれが恋愛の好きなのかは未だにわからないけど



ただ瑞穂のおかげで俺は叶わない恋でも構わないと思えたんだ