dearest〜親愛〜

だから逃げるように家に帰った



リビングに夕陽の姿



「はあ?なんで夕陽居るんだよ、瑞穂は?」



「ああ、恋さんがデートのお誘いに来たから預けてきた」



「なんだよそれ?母さんいいのかよ?」



「恋が瑞穂に手出すわけないじゃん、太陽バカ?」




「わかってるよそれくらい」



「そう、ならいいじゃん、ほら恋も久しぶりの瑞穂なんだし、瑞穂は恋のお気に入りじゃん昔から」



確かによく考えれば親父も母さんも瑞穂が大好きだ



下手したら俺なんかより本物の娘みたく接してる



「あのさ、もしかしなくても、俺の味方っていなくない?」



「あら今頃気づいた?一人で抱えちゃうやつなんて知らない」



「酷くない?仮にも俺息子」



「そうね」



なんて笑う母さん



「諦めろ太陽、この二人に普通求めるのは無理だ」



「だよね」



「それのが酷いこれでも親だもん」



「まあ、安心しろ俺も瑞穂の味方だ」


なんて夕陽が笑う


やっぱり俺の味方は一人もいないらしい



「まあ、今は俺のために歌え」



「はいはい、もうなんか諦めついたわ」



それから本当に結婚式当日まで瑞穂に会えなかった



寮に行ってもいなくて他の奴らに色々言われて俺の心はボロボロになるばかりだった