dearest〜親愛〜

だからって俺が歌いたいとは思わない


「まあ、太陽くんの書く曲はバンド向きじゃないよ」


そう那珂さんに言われた



「だからさ、ここでちょっと違う道を進んでみない?」



「う、考えさせてください」



「わかった」


そう返事をして数日考えた





それから考えて考えて



俺は親父たちに一つ条件を出してみることにした



「あの、例の件受けるかわりに一つ条件があります、今気になってるボーカルグループがいるんです。そのグループのプロデュースをするのを条件に例の件引き受けてもいいです」



「そのグループって?」



「最近駅前で路上で歌ってるんです、五人組のボーカルグループです、声とハモりは確かです、ただオリジナル曲はないそうで…彼らに曲を作りたいそれが条件です」



「わかった、一度会いたいから会いに行ってみるよ」


そう親父が言う



「わかりました、それが承諾されるのならやります」



「わかった、じゃああとは俺に任せてもらっていい?」



「はい」



そう返事をした



ずっと前から駅前で見かけ路上で歌ってたグループ



声をかけてオリジナル曲がないかを聞いたらそれはまだと話していたし、曲作れるやつがいないと言っていた



うまいのに勿体無いとさえ思えたんだ