dearest〜親愛〜

ー瑞穂ー


太陽の声を久しぶりに聞いた



ドキドキで眠れなかった夜


恵先輩と夜中まで話してた



「先輩太陽はまだ歌わない気かな?」



「さあね?でもあの曲聞いて瑞穂が思ってる思いに素直になってもいいんじゃない?」



「拒否されたら?」



「その時考えれば」



「そうだけどやっぱり怖いよ」



あの日太陽が歌わないと言った日の声が太陽の顔が蘇る



「ねえ?瑞穂知ってた傷つくのはその人が本当に大切だから傷つけちゃうのはその人が大切な人だから大切だからこそ思い合いすぎてすれ違う、大切だから傷つけたと悩む大切だから傷つけたらどうしようって悩むのよ、でもね、傷つけたならそれをこの先どう償うか、気づけたなら先を見なきゃいつまでも立ち止まるわけにはいかないの、傷つけられるのが怖いからって立ち止まってるわけにはいかないのよ、いつかは前に進まなきゃいけないの、私はそう思うよ」




恵先輩はそう私を見つめて言う



そうかずっと立ち止まるわけにはいかない



大切なら向き合わなきゃいけないんだ



たとえ私が傷ついても


たとえ太陽を傷つけても



「まあ、でも怖いよね、私も怖くなる、大切なのに私の発言や行動で傷つけてたらどうしようってね」



「リクのこと?」



「そうね、リクは付き合ってることを公表したがってる、私には決して言わないけど」



「なんで?」



「いくら頑張っても遥には敵わなかった、私は別に気にしてなかった、でも周りはずっと私と遥を比べてた、だからリクは私と付き合ってるの公表したがらないフリしてる、私は構わないのに、私の人気を落としたくないからってね」



「そうなんですか?」



「これね夕陽に聞いたのよ、私はねずっとリクは私なんかと付き合ってるのは私が無理やり落としたからって思ってたの、瑞穂たちが別れてからさ、ああ、リクともいつかは終わるのかなって公表もしたがらないリクにとって私はそれだけの女なのかなって悩んでたの…だから別れようかなって…その時に夕陽に言われたのよ」



まさか恵先輩とリクにそんなことがあったなんて知らなかった