dearest〜親愛〜

それを手に停止する



「愛する君へ」


そう書かれていたから



琴音の曲は前と変わらず太陽がプロデュースしてる



多分これも太陽が作ったもの



愛する君とはどんな思いで作ったんだろう



「あ、これも預かったから渡しとく、その曲のデモね、歌ってるのは太陽、流加さんから預かったから瑞穂に渡してって」



「聞いてもいいですか?」



「どうぞ」



琴音の新曲の方から聞いた



あ、琴音の声にピッタリで胸に沁みこむ



何よりも…涙が流れて止まらない



だって自惚れちゃうよこんなの聞いたら



次に太陽が撮っただろうデモを再生する



「嫌だよ、母さんが歌えよ」



「偉そうに、急に呼ぶから何かと思ったら琴音のデモは毎回あんたが歌ってるでしょ?なのになんで今回だけ私に頼むのよ」



流加さんと太陽の声



「それは、歌えねぇーからだよ」



「ダサ、それでもプロデューサー?」



「もういいよ、自分で歌うから」



そう言い太陽の歌声が聞こえる



久しぶりに聞く太陽の声に胸が締め付けられた



「なに?あんた泣いてんの?」



「うるせえよ」



「好きなら迎えに行きなさいよね」



「行けるかよ、今更、自分の都合で手放したのにしかも頑張ってるあいつに今更もう一度一緒に歌ってくれなんて言えるかよ」



「本当臆病ものね、そんなんだから手放すことになったのよ」



なんてら会話が聞こえて終わったデモ



「恵先輩、これって」



「さあ?誰のことかしらね、まあ本当が聞けばわかるんじゃない?誰のことか」



なんて笑う



間違うわけない



だって歌のサビにあったから…



「君は僕が守るから、そう約束したあの日」


そのフレーズだけでわかるよ…