dearest〜親愛〜

まあ、そうしなきゃ瑞穂が一人になる気がしたからだからきっとあの状態なら親父たちが瑞穂をほっておけないと思ったんだ




「だからさ、曲書いてくれるよね」



「はい、書きます、アルバム曲全部とは言いませんよね?」



「うん、まあね三曲で許してあげる、ちゃんと売れるやつね、手抜きしたら事務所辞めさすからね」



なんて恐ろしいこと言う親父



「あ、ちなみに瑞穂はちゃんと自分の足で歩き出したからもう大丈夫だよー」



「ありがとうございます」



「仕方ないよね、馬鹿息子だし」



なんて笑う



やっぱり親なんだなって思ったんだ




「あ、太陽だぁーああ、もう太陽のせいで可愛い娘逃したよ」



母さんが来て言う



「すいませんでした」



「まあ、あんたらが笑ってれるんならなんでもいいけどね、太陽、太陽は太陽の道を走り続けなよ、瑞穂は瑞穂の道走り続けみたいだからさ」



「ああ、そのつもりです」



「なんか太陽が敬語とか気持ち悪いよ、あ、新曲いいのよろしくね」



「わかってるよ、それより旅行行くのか?」



「行くよー海外旅行」



いやいやあんたら今の今まで世界回ってたんじゃないのか



「海外ってなんで海外?帰ってきたばっかなのに?」



「うそうそ海外はもういいかな、日本の温泉巡りしてくるー」



なんていう


温泉巡りってそれ何泊だよ



「期間は?」



「二カ月、だから太陽二カ月後には曲仕上げといてね」



なんていう



てかマジで二カ月も旅行行くのかよ、本当ぶっ飛んでる親だよな


仕事放り投げて旅行なんて