dearest〜親愛〜

それから数ヶ月久しぶりにツアーを終えた親父たちが帰国した



「よお、久しぶり」



「おかえり、お疲れ様」



「疲れた疲れた、ねぇ太陽くん、お願いがあるんだけど」



親父が言う



「嫌だよ」



「まだ言ってないじゃん」



「親父が太陽くんっていう時は大抵嫌な予感しかしない」



「そう?まあいいや、太陽くん音楽プロデューサーになったんだよね?」



「まあーそうなるかな?」



「じゃあ俺らの新曲よろしくね」



「はい?」



「いやさ、ツアーで疲れてるけどそろそろ新曲作らなきゃいけないし、アルバムも出したいしでも俺ら長〜いツアー終わったばかりだし、仕事ばかりじゃつまらないじゃん、旅行行きたいって流加が言うしなら、太陽に曲任せちゃえ的な」




「自分らでしろよ、てかいいのかよ、今まで他人に曲作らせてないだろ」



「まあね、でもらたまには良くない?なに?嫌なの?誰かさんは俺たちに瑞穂任せてさ丸投げしたよね?気づいてないとか思ってんの?」




まさか親父に俺の思考バレてたとは




「いや、その…」



「俺たちに任せとけばいい大丈夫とか思ったんでしょう?だからあのタイミングだったんだよね?」



そこまでばれていたとは



そうわざわざ親父たちのツアーのど真ん中を狙って社長に話しに行った



まあたまたま卒論が完成して落ち着いたのと親父たちのツアーのど真ん中が被っただけなのもあるけど