dearest〜親愛〜

そんな私を見つけたのは悲しそうな顔の流加さん


「瑞穂大丈夫?」



「大丈夫です」



「あのバカ」



階段を上がりかけた流加さんを止めた



「大丈夫です」



「でも…」



「太陽が泣いてた、太陽も苦しんでる、だから一緒なんです、泣かない太陽が泣いてたからだから…私は私の道を行きます、太陽がそう望むから」



「瑞穂」



流加さんは抱きしめてくれた



ずっとずっと憧れだった


真っ直ぐに前を向いて迷いなく進む太陽は



本当に眩しくて



でもその太陽が泣いていた



別れを告げながら私の道を進んで欲しいって泣いて言うんだ



なら私は私の道を進むしかない



どこかで私が太陽を見失ってたんだ



見てるつもりが見失ってたんだ



「瑞穂?」



「ごめんなさい、私が太陽を見失ったから、太陽から目を離しちゃダメだったんだ」



もう涙しか出ない



流加さんはただ強く抱きしめてくれた





「瑞穂…」



そんな私を見て夕陽は悲しそうに呼ぶ



「夕陽、間違えじゃなかったよね?この数年間は無駄じゃなかったよね?」



「ああ、無駄じゃない、ちゃんと未来に繋がるはずだ、だから瑞穂、俺は俺の道を行くだから…」



「うん、私は私の道を見つけるから」



そう夕陽に約束した