dearest〜親愛〜

ー太陽ー



夕陽にも瑞穂にも母さんたちにも風邪だと誤魔化してLIVEを終えた



LIVE後の病院で医者に言われた



「どうするか結論を出してください」



そう、あの日LIVE最終日の二週間前に喉の痛みに明らかにヤバイと感じて母さんが昔行っていた病院に来た



そこで言われた言葉



「歌を続けるなら手術をした方がいい」



「手術したら治るんですか?」



「50パーセントの確率でね」



「残りの50パーセントは?」



「話せなくなるかもしれない、普通の人なら手術は進めない、日常生活なら問題なく暮らしていけるから、ただ歌う仕事をして行くなら話しは変わってくる」



そう説明されて頭が真っ白になった



薬をもらいなんとかLIVEだけはやり遂げた



医者にはもちろん怒られた


「無理しないでください、で結論は出ましたか」



悩みに悩んでLIVE翌日に来た病院で言われた




「手術はしません、声を失うことは俺の生きる意味をなくすことになるから」



そう…俺はLightで居る未来よりプロデューサーのhikariで居る道を選んだんだ



「いいんですか?」



「はい、手術して治ったとしても元のように歌えるかわからないなら、今のままでいいです」




それが俺が出した答えだった



それから普通の生活が出来るようになるまで数ヶ月病院に通った



「もう大丈夫でしょ、でも本当に手術しなくていいの?」



「はい、俺には声が必要だから」



ただ逃げてるだけかもしれない



でも声を失うくらいなら手術は受けない




「君は母親に似てるね…」



「え?」



「いや、今は話さないでおこう、また定期に診察を受けに来なさい、あ、手術する気になったらいつでも言いなさい、その時はすぐにでも手術してあげるから」



なんて言われた



多分そんな日はこない