dearest〜親愛〜

それから俺たちは半年かけてLIVEをした


LIVEの後半から俺の喉がおかしい


高音が出にくくなってきた



「太陽キー下げよう、まだ二箇所残ってるし無理して喉つぶすなよ」



「悪いな、普段は痛みもないし平気なんだけどな、高音だけでないんだよね」



「近いうちに病院いけよ」



「言われなくても行くよ」



その日はキーを下げて歌を合わせた



それから病院に行く



「大丈夫ですよ、大したことはないですね、高音出ないのはまあ、使いすぎですね」



そう言われて少し炎症があるからと薬を処方された



薬が効いたのかLIVEには高音も出るようになり無事に終わったLIVE



でも二週間後のLIVE終了後にあまりの痛みで病院に行った



聞かされた言葉に言葉が出なかった



薬をもらいなんとか最後のLIVEを乗り越えた



でももう誤魔化せない




「太陽大丈夫か?」



「え?あ、うん、悪い疲れたから帰るわ」



打ち上げ中も頭の中で繰り返される言葉




そのまま夕陽と瑞穂を残して俺は帰宅した



瑞穂も一緒に帰ると言っていたけど最終打ち上げにLightのメンバーが二人もいないのは申し訳ないし夕陽にだけ任せるわけには行かなくて瑞穂にお願いして一人で帰宅した



一人になりたかったんだ



耐え難い真実に俺は始めて誰もいない部屋で泣いた



もうすぐ親父たちに追いつけると思っていたのに抜かすのも不可能じゃないと思っていたのに



瑞穂や夕陽の人生巻き込んでここまで走り続けたのに



色々な感情がただただ繰り広げられていた