dearest〜親愛〜

彼女は黙ったまま話さない


「新、悪いなフリだしに戻させて」



新にそう伝えて俺は部屋を出ようとした



「待ってください、俺は彼女と組みたいです」


そう新は言う


彼女は思わず新を見る



「愛ちゃんはなんでそんなに無理しようとするの?そんな作り物の自分なんて捨てちゃえばいいじゃん、君が書いてた詞が本当の自分じゃないの?」




そう新は愛に向かい合いまっすぐ見つめて言う




確かに俺もノートを渡されて見たときにそれは感じていた



でも新しいノートに書かれていた詞はなんだかあまり好きになれなくて新に曲を付けさせたのは古くなったノートの詞ばかりだった



出来上がった歌を聞かせて彼女が変化を見せてくれたらとそれに賭けたけどやっぱり無駄だったと思いフリだしに戻そうとしたんだ




「どうせ、人は変わる、変わらないものなんてないのよ、平気な顔して裏切るし、今だってそう、やっぱりダメって、どうせ私なんて」



そう愛が呟く



「そうだね、人は変わるしすぐに人を裏切るよね、それが我が子や家族で合っても…でもねだからって逃げてても変わらないよ、傷つくからって逃げてても変われないよ、愛ちゃんはなんで歌いたいって思ったの?なんで曲をかけないのにずっと詞を書き続けたの?」



そう新は彼女に投げかける