dearest〜親愛〜

ー瑞穂ー



対バンから数カ月



毎日毎日私の頭には夕陽が遥と話していた言葉がリピートされてる



「今の太陽は恋してるからね、あのバカ書く曲が甘くなりすぎ」


なんて夕陽は遥に話してた



それで初めて太陽が遥じゃない誰かに恋をしているのに気づいた



それから何度も何度も太陽の書いた曲を聞いたら確かに甘くて切ない片思いの曲だと気づいた


それも前までの遥を思ったような悲しげな曲とは違い聞いてたら幸せになる感じの優しい片思いの曲だった



まさか太陽が遥以外を好きになるなんて考えても居なかった



「はぁー」



あれ以来太陽が誰を好きなのかその相手は太陽を好きなのかなって考えれば考えるほど一人深みにハマっていく



太陽に聞こうかとも考えたけど聞く勇気がなくて聞けずにいた



毎日毎日こんな様子だから太陽に心配されてでもこんなこと太陽には言えなくて



「あーもう私のバカ」



久しぶりに太陽の家には行かずに自宅の部屋で叫ぶ



「瑞穂?」



「あ、母さんおかえり」



「叫び声聞こえたけどどうしたの?」



「え?いや、大丈夫だよ」


「そう、最近元気ないけどどうかした?」



「大丈夫だよ…ねぇママ…ママはさパパといつ付き合いだしたの?」



「そうね、パパが高校卒業する前かな…まあ色々あったけどね、素直に気持ち伝え合って分かり合えた感じかな、瑞穂も大切なら素直に言葉にしなきゃなにも伝わらないわよ」



そう優しく笑いながら言う