dearest〜親愛〜

合宿の日の俺らが歌う事を決めた翌日


遥と夕陽が二人で話していたのをたまたま聞いてしまった



「夕陽はモデル辞めるの?」



「さあな、太陽次第だね、続けてもいいし辞めても構わない、太陽次第だね、俺は太陽に借りがあるから」



「じゃあ太陽が言えば夕陽はモデル辞めちゃうんだ」



「ああ、そうだな」


「そっか、夕陽が忙しくなったり売れたら離れていきそうで怖いな」


「大丈夫だよ、離れないし」


「でもモデルなら一緒に居れるけど…バンドだと…」


「悪い遥、俺は太陽の為なら太陽がバンドを本気でやる気になった以上俺は太陽について行こうって思うんだ、遥には分かってほしい」



そう二人が話してるのを聞いて遥の為に顔出しは止めようと思ったんだ


遥が悲しむなら遥納得するまでは顔出しをしなくてもいいって




「太陽?」



「え?」


「お前聞いてなかったの?」


あの日のことを思い出してたら話しを聞いてなかった



「悪いなに?」



「太陽がどうしても嫌ならいい、でも対バンが嫌なら次の新曲で勝負しろ」


「はあ?」



「太陽が対バンしないなら本気で潰す」



「脅しかよ」



「まあね、権力は使わなきゃな」


なんて親父は笑う



「わかったよ、その代わり、変装は完璧に頼むよそれにライブも今回だけ、それが対バンする条件だ」



「太陽ならそう言うと思ったよ」



マジで最悪だ



事務所を後にして夕陽に聞く



「なあ、夕陽はいいのかよ?」



「おう、俺はやりたいって思ったけど?なあ、太陽なんでそんなに顔出しを嫌がるんだよ?」



「別に、ただ騒がれたくないだけ」


そう誤魔化して言う



言えるわけない…遥を悲しませなくないなんて…俺の気持ちを夕陽にバラすわけにはいかないから