Happy Weddingと書かれた下に純白のウェディングドレスを着た百合と、その横に同じく白を着た小原君の写真があった。








『この人が小原さん?』



彩華が指をさす、その先にはすっげー幸せそうな顔をした小原ー……




いつかは憎しみの対象だった、あの小原が、今では俺の目指す人。










『そ。この人が小原さん』




『写真で見てても伝わってくる、小原さんの百合さんへの想いとか、幸せそうな感じとか』







彩華の言うとおり、写真の中で微笑む二人は本当に幸せそうで。



温かくて、優しい、その微笑みに、この二人もきっといい夫婦に、いい家族になれる、そう思った。











『英ちゃん、百合さんの隣にこんな風に立ちたかった?』




彩華が珍しく、不安そうな顔で俺に問いかけてくる。








『俺は彩華の隣で、彩華と一緒に幸せになりたい。

 じいちゃん、ばあちゃんになっても、ずっと彩華の隣にいれればそれでいい』






俺がそう言うと彩華は安心したのか、ニコッと微笑んだ。




そして、「ありがとう」と言いながら、俺の頬にキスをしてくれた。













END