『………俺、考えたんだよ。
お前がどうしたら幸せになれるか。
その答えが、お前と離れること、それがベストな答えだと思ったんだ』
『………ベストな答え?』
『そ。ベストな答え。だから今、櫻井さんと結婚が決まってここに…』
そこで俺の言葉が止まったのは、バカ女の右目から涙が零れ、左目からも涙が零れたから。
『………百合?』
『……………小原に“おめでとう”って……“良かったな”って言ってほしかった…。
でも、なんでかな……私の結婚が決まることを喜べる小原がいや……私の意見や考えを聞かずに、私の幸せを思ってとか言って簡単に離れていく小原なんか大嫌い……』
涙を流しながらも、ただ真っ直ぐに俺を見つめ、そう言うバカ女ー……
バカ女が発した“大嫌い”という言葉が心臓を一突きする、刺された箇所から全身に痛みが広がっていく。

