『私……小原は、小原の存在は私の隣にあると思ってた。
英人とずっと一緒に過ごす、その隣に小原の存在は変わらずあると思ってたの。
私が泣きたい時は泣き処になってくれて、私が辛い時は愚痴の吐き処になってくれて、私の背中を撫でては押してくれて……私が嬉しい時は小原がもっと嬉しくさせてくれるって。
でも………小原いなくて…………』
その時、だったー……
我慢していたはずのバカ女の涙が零れたのは。
『………百合……?』
『英人とヨリを戻せること、小原と喜びあいたかった……。
英人とまた過ごせること、小原に“おめでとう”って……“良かったな”って言ってほしかった……。
英人と過ごせて幸せなはずなのに……何か物足りなくて…なんか寂しくて……その理由を一緒に考えてほしかった……。
ねぇ……小原、どうして……どんな時も私の隣にいてくれなかったの……?
嫌いでも……面倒でもなくて……なのに、どうして私はいつも記憶にある小原に問いかけることしか出来なかったの………?』
『…………どうして、英人が戻ってきた時、私は小原を失わなきゃいけなかったの……?』
涙を零しながら問いかけてくるバカ女ー……
でも、だから考える。
そんな問いかけを、そんな顔でしてくる、その真意は?
今、百合は俺のどんな答えを知りたい?

