『担当、引き受けて下さいますか?』
櫻井さんの問いかけに息が止まりそうだった。
やっぱり、本人達を目の前にして言われると、これが事実なんだと言われているようで心が張り裂けそうになる。
(……落ち着け、俺。俺は今は仕事として依頼を受けてるんだ。だからちゃんと仕事モードで対応をするんだ……)
『勿論です!
お二人の式が素敵な式になれるよう、全力でフォローします!』
完全に仕事モードで答える俺にバカ女は浮かない顔をしていた。
『良かった。
あ、あの、挙式会場とか見たいんですけど』
櫻井さんの言葉に俺はにこやかに返す。
『ご案内致します』
2人の先頭に立ち、俺は案内を始めた。
2人は一歩遅れて、歩いてくる。
その間も2人の会話や笑い声が途絶えることはなく、俺の胸はぎゅーっと締め付けられる。

