(……サンキュ) 俺は心の中で呟く。 でも口には出さない。 それでも同期の絆とでも言えばいいのか、山下は全部分かってる。 『あ、飲み代は小原だかんね!』 いつものおちゃらけた山下。 でも、コイツがいてくれて助かった。 少しは馬鹿な話をして、緊張が和らいだ気がする。 『飲み代は誘った方が出すんだろ? 心傷ついて、財布の中身まで減ったら余計傷つくからよ。 まぁ、行ってくるわ』 俺は半ば言い逃げのように、そう言ってあ受付の方へと歩いていく。