君が罪なら俺は罰を受け入れる








『だって、こういう展開ってなかなかリアルでないじゃん!

 ここまで不幸が重なるとかさ、あり得ないことが今、こうして目の前で起ころうとしてるんだもん!

 なんか想像したらワクワクしちゃって!』



まぁ……他人事だからな。

俺はそんなことを言い聞かせながら、新規契約に必要な書類を纏める。



(……あのバカ女が結婚か。)


思わずバカ女のウェディングドレス姿を想像しながら頬を緩めてしまっている自分。


(いや白無垢か?なんてどっちでも幸せになってくれればそれでいいんだけどな……)



『あ、小原さんいます?』


ちょうど新規契約に必要な書類を纏めたところで受付の西宮さんに声をかけられた。



『あー、います、ここに』



『今、櫻井様が受付に見えられましたよ。

 ご対応、お願いします』


受付の西宮さんはそう言うと俺に背を向け、受付の方へと歩いていく。


俺は、というと、西宮さんの背中を見つめながら溜息をつく。



『おー。恋敵と好きだった女の到着かー!?』



変に緊張する俺とは違って山下は本当に楽しそうな顔をしている。




『ばーか。譲って、その直後にあんな女への想いなんか消したわ!』


……そう強がりを言う俺に山下は気づいていたんだろうな。

やっぱり。




『まぁー。頑張んなー。

 また傷を負ったら、飲み、付き合ってあげるからさー』


山下はそう言って、やっぱり笑ってた。