君が罪なら俺は罰を受け入れる









『打ち合わせをしてる時も、あなた、いつもとてもいい顔をしてるわ。


 新郎新婦が喜ぶ時は本当に嬉しそうな顔で、新郎新婦がケンカしたり悩んでいる時はそっと手を差し伸べ、母親の私の我儘にさえニコニコしながら引き受けてくれた。


 いつもそっと背中を押してくれている気がするの。


 まるで恋人にするかのように、息子たちにも私にも親身になって接してくれて……。


 そういうのって誰か大切な人がいないと、その人を想うように、その人を接するかのようには出来ないでしょ?』









(ナイス、坂巻さん!)






そうだよ、小原って秘密主義すぎるんだよ。



恋愛関係なんて、式場に勤めて何十組ものカップルを見てるくせして絶対に話そうとしない。





あたしは息を呑みながら、小原の口が開くのを待った。






(彼女いるのか、いないのか、聞いてやらー)
















『いますよ、とても大切な人』










彼はとても透き通る声で、そう答えた。






の、瞬間……






あたしの心がチクッと痛んだ気がした。