いつか、英人の口から“好き”だと言われることはなくても。
そんな未来なんてやってこないとしても。
それでもいい、それでもいいから。
英人の恋を100%応援できる、その日まで。
英人を好きでいさせてくださいー…………
『本当は英人から“好き”って言われたいくせに』
『そ、それは鮫島君だって一緒でしょ?』
『俺はもう綺麗さっぱりあの女への想いは捨てたから』
(でもね、鮫島君。私、知ってるよ?)
鮫島君の目、少し赤いー………
(その赤い目の理由は………彼女を想うからこそ、だよね)
まだまだ、きっと鮫島君の中にも消化しきれてない想いがある。
でも、必死で消化しようとしてるから、英人の為にも、そして彼女の幸せの為にも。
『私、鮫島君がいて良かった。
本当は、英人に好きな人がいるとか、英人が誰かの特別な人になっちゃうとか嫌。
だから英人がその人を想うのをやめちゃえばいい…とか考えちゃう、考えないようにしていても考えちゃう。
でも、鮫島君の存在が英人の幸せを一番に考えなきゃいけないって、そう思わせてくれる。
ありがとう、鮫島君』
本当に、本当に。
鮫島君の存在があるから、私は自分の気持ちよりも英人の気持ちを、想いを、恋を応援することが出来るよ。
ありがとう、鮫島君。
鮫島君はすぐにそっぽを向いてしまったけど、ふと見えた耳が赤くなっているのが見えた。

