シオン様の腕を解こうとするけれど びくともしなかった。 これは…シオン様が起きるまで動けない かもしれない… そんなふうに思いながら、顔だけ動かして 周りを見る。 クオンは、昨日の手ぬぐいの巣の上で ぐっすり寝ていて、エーラはというと、 行き倒れたかのように、うつ伏せに倒れて 眠っていた。 むしろ、生きてるよね…? と、疑ってしまうほど エーラは動かなかった。 部屋の戸の方に目を向けると、空は 段々と明るくなってくる途中だった。