「とりあえずは、もうひとつ山を越えなきゃいけないので、白虎の件は少し後回しですね」 そうエーラは言う。 「そうだな。」 シオン様もそう返事をして、立ち上がり エーラの側に立った。 私も立ち上がると、エーラとシオン様の あとを追って歩き出した。 「クオン!おいで」 そう森の方に叫ぶと、一羽の鷹が素早く 飛んできて、私の腕に止まった。