それをもう一度エーラに掛けると 「一人で布にくるまってても寒いんだもの。一緒に寝よう」 と言った。 するとエーラは、 「俺なんかにそんな気を使わなくていいのに」 と小さな声で言いながらも、布を返さずに 居てくれた。 「…なんかじゃないよ」 そう呟くように言うと、私は目を閉じた。 自分に掛かっているのは、たった布一枚なのに 今日は、とても暖かかった。