私は少し困って鷹を見る。
「その鷹がどうしても来たいなら、来るなって言ってもついてきちゃいそうだよな」
そうエーラが言うと、シオン様は
「連れていってみようか」
と笑った。
一番反対しそうだったのに…
そう思いながら、シオン様を見ると
シオン様の瞳が金色に変わっているのが見えた
そして、鷹に近づくと
鷹はシオン様の瞳を見つめ、動きを止めた。
「これから先危険なことも多いだろうし、死ぬかもしれない。ここにいた方が安全だ。それでも来るというのならついておいで」
そう言って鷹に手を伸ばすと、鷹は私の肩から
シオン様の腕へと移った。
「…すごい、さっきまでとは全然違う…」
私はそう呟くように言う。
シオン様が鷹が乗ってくれて
少し嬉しそうな顔をしたその瞬間、
すっと瞳が青色に変わった。
すると鷹は羽を広げて再びシオン様に
ビンタした。

