私は微笑んで



「もちろん、私も君に一緒に来て欲しい。君が必要なんだ」


と言った。



その時、横たわっていたエーラが少し


体を起こした。



「エーラ!大丈夫か?」


と聞くと、エーラは


「はい…ちょっとまだフラフラしますけど、平気です。」


と答えた。




「エーラ、フィアネが一緒に来てもいいだろう?」


私がそう聞くと、エーラは、



「話は一応聞いてました。…是非」


とだけ、答えた。


二人で二日間で覚えた薬草は少なく、


このまま旅立ったらどうなる事かと思っていた



「ありがとうございます!」


フィアネは満面の笑みでそう言うと、


私の斬られた傷に手を添え、傷を治してくれた



そして、フィアネの周りに風が起こり


その風が収まった時、背中の翼は



綺麗に消えていた。