『生きるために』


『力のために』


『人々の上に立つために』




話を聞いているうちに、この国には


大きな不満が渦巻いていることが麒麟には


わかった。




ならば、皆が幸せに平等に暮らす国ができない


のだろうか…



麒麟は、そんな理想の国を思い浮かべるも、


そうなるためにどうすればいいか、


なかなか思い浮かばなかった。




だが、そうこうしている間に、内乱は激化し


多くの人が麒麟の前で死んだ。





その光景に耐えきれなくなった麒麟は、


国の内乱を沈めるための仲間を作ろうと、



東西南北に祠をつくると、そこにある石を


祭り、命を宿した。