獲物を袋に詰め終わると、驚くほどの
大荷物になってしまった。
私とエーラでその袋を持ち、ゼンは疲れている
クオンを肩の上に乗せて、クオンのうさぎを
持って歩いた。
村に帰り着いたのは真っ暗になってからで、
村の中に入ると、慌てたようにシオン様が
飛び出してきた。
「遅いじゃないか、心配したんだぞ」
そういうシオン様は本当に心配そうに顔を
歪めていて、その目に獲物の山が映ると
目を見開いた。
「そんなにとったのか?すごいな…」
シオン様がそうつぶやくように言うと、
クオンがピィと鳴いてからシオン様の頭に
とまった。
「実は、これを狩ったのは全てクオンなんです。」
そうエーラが言うと、シオン様はキョトンと
してから、目線を上に向けた。
一方のクオンはどうだとでも言うように、
シオン様の頭の上からシオン様の顔を
のぞき込んでピィと鳴く。

