「…なんにしても、少しは獲物が無いとな…」
エーラは立ち上がると、持ってきた弓矢を
肩に掛け直して、歩きだそうとする。
そんなエーラの目の前に、クオンが舞い降りて
来て、ピィーと一声鳴く。
そしてクオンはもう一度羽ばたいて舞い上がる
と、ちらちらとこちらを振り返りながら
飛び始めた。
「ついて来いって言ってるみたい…」
私はそう言うと、クオンの後について足早に
歩き始めた。
それに、エーラも続く。
ゼンは、少し渋々といったように立ち上がった
再びクオンが舞い降りたところには、
山ができていて、暗くなってきて見えにくい
それに、私たちは目を凝らした。
するとそれは、兎や鹿が積み上げられていた。
すべての動物が、喉や頸椎を一突きされていた

