私はそう返事をして、エーラと共に再び
森へと入る。
クオンが私たちの頭上を静かに飛びながら
獲物を探している。
「ねぇ、エーラ。ライア、私たちと一緒に来てくれるかな」
私がそうエーラに問いかけると、エーラは
「来たいとは言ってたからな。村があの様子じゃあまだ無理だろうけど」
と、少し目を細めながら言う。
「あの村に、若い男が居なさすぎる」
「うん、確かにそうよね」
「けど、あまりここに留まってるわけにもいかないだろ。フェルナンに居場所を知られてるんだ。グオン様は殺したがっていないにしても、リジュンはシオン様を殺しに来るぞ」
エーラが険しい顔でそう言い放つけれど、私は
「でも、フェルナンはリジュンという人に私たちの居場所をいうかしら。あの人が忠誠を誓っているのはグオン様に見えたけど」
と思ったことを言ってみる。
それに、エーラは考えるような顔をしてから
「確かに…フェルナンは言わないかもな…リジュンのことを心底嫌ってるみたいだし。けど、何にしても一箇所の場所に留まるのは危険だと思う」
と言葉を紡ぐ。

