村に戻り、あたりを見回すと村人たちは 慌ただしく動いていた。 用水路ができた事で、やっと畑を耕すことが 出来るのだ。 小さな子供たちまで、それを手伝っている。 それの中心に、ライアは居た。 村人の誰もがライアのことを頼りにしていて、 ライアはそれに淡々と応えている。 私がそんな光景を見ていると、さっと影が 横切り上を向いた。 すると、クオンが私の頭上で旋回しながら 飛んでいた。 「フィアネ、狩りいくぞ」 そんな声が後ろからかかり、振り返ると エーラが立っていた。 「あ、うん」