赤く輝く、この世のものとは思えぬほど 美しい羽が背中から生えた赤い髪の少女 だった。 「フィアネ…なのか?」 と、問いかけると、少女は頷く。 そして、側に横たわる息の荒いエーラの 首に手を添えると、エーラの傷口は赤い光を 放ったかと思うと、次の瞬間には、綺麗に 消えていた。 「…っ!?」 今のは、フィアネの力なのか? エーラの呼吸もいくらか楽になったようだが、 大量出血のせいか、まだグッタリとしていた。