麒麟様のその声に、決意を感じられて、 私は、麒麟様が行ってしまうと思い、 目から涙が溢れるのも構わずに顔を上げた。 すると麒麟様はにっこりと穏やかに笑って 「また会おう、フィアネ」 と言うと、茂みから素早く出ていった。