「お前は…なにをしに私達を追ってきた?」 そうフェルナンに聞くと、 「私達?僕が追ってきたのはシオン様ただ一人です。そして、グオン様から助言を預かってきました。」 「…助言…だと?」 「えぇ。その黄金の瞳。本当にそうなのですね。」 フェルナンの訳の分からない言葉に、 眉間にシワを寄せる。 「お伝えします。『黄金の麒麟よ。東西南北を回り、伝説の四聖獣を従え戻られよ』と、グオン様から。」 麒麟?伝説の四聖獣? 聞いたことのない単語に、全く理解が 追いつかない。