その言葉を聞いた麒麟様は、しばらくこちらを 見つめてから、ゆっくりと立ち上がった。 「それだけ決心が揺らがないのなら、一緒に行こう。これからよろしく頼む、フィアネ」 私の目の前に手を差し出して、麒麟様は そう言う。 私は迷わずにその手を取った。