「フィアネ!大丈夫か!?今の不審者に何かされてないか!?」 と、父が取り乱しながら聞いてくる。 それに私は笑って、 「道を教えてもらっただけ」 と、嘘をついた。 「いっぱい採れたしもう帰ろ」 そう言って父の手を引いて立たせると、 父が飛び出してきた方向へ歩き出す。 でも、帰りの道中も、村についてからも考える のは麒麟様の事ばかりだった。