私は苦しさの中でそれを見つめ、
ぺトラスの目的は青龍の石だったことを知る。
さっきまでは、エーラとシオン様を襲ったのだ
と勘違いをしていた。
蹴り倒されたエーラとシオン様は、二人とも
素早く起き上がってぺトラスを睨みつけたが、
次の瞬間、ぺトラスの周りに二つ人影が増えた
それを見たラナは、私は不要だというように
捨てるように首から手を離した。
私はそのまま地面に崩れ落ちて、咳き込んだ。
霞んでいく視界の中、最後に見えたのは
四人に向かっていくシオン様とエーラの姿
だった。
それっきり、私の意識は途絶えた。

